農水省、お亀堂の不適正表示に対して厳重措置

      執筆者:編集部2

農林水産省は、愛知県豊橋市の株式会社お亀堂(以下:お亀堂)が、菓子類等について、原材料を表示しないなど、不適正な表示により販売していたことを確認。1月13日、お亀堂に対し、JAS法に基づき、表示の是正とあわせて、原因の究明・分析の徹底、再発防止対策の実施等について指示を行った。お亀堂のJAS法違反は、昨年11月9日~12月17日に東海農政局の調査によって明らかになった。その結果、同社が、自社を表示責任者とする「小福6ケ入」などの菓子類53商品の原材料表示について表示漏れやミスが発覚。米飯類においては、平成18年1月以降JAS法で定める加工食品品質表示基準に基づく表示となっていないことを認識していたにもかかわらず、表示を是正せず、少なくとも平成22年1月から10月までの間に、約24万品を一般消費者に販売していた。これに対し、農水省は、同社の食品表示に関する認識の欠如と、品質表示内容の確認とその管理体制に不備を指摘。これを含めた原因の究明・分析の徹底を行うと共に、同社の製造・販売する全食品について表示の再点検を行い、不適正表示の食品を適正表示に是正するよう指示した。また、社内における品質表示のチェック体制の強化・拡充等の再発防止対策の実施し、これらの措置について平成23年2月14日までに農林水産大臣あて提出するよう勧告した。なお、JAS法違反の事実に対しては、食品表示連絡会議を構成する消費者庁、警察庁とも連携しつつ、厳正に対処される。