水産庁、平成22年度の外国漁船取締実績を発表

      執筆者:編集部2

水産庁は、1月28日、平成22年度の外国漁船取締実績を発表した。それによると、平成22年度の外国漁船拿捕件数は19件。違反国別に見ると、漁獲量を過小に記載するなどの違反で韓国が13件(前年+1)と最も多く、続いて、無許可でまぐろはえ縄等の操業を行うなどの違反で台湾5件(前年+3)、中国は1件(前年-2)漁船を拿捕し、平成21年(17件)より2件増加となった。違反内容別にみると、無許可操業7件が最も多く、続いて操業日誌不実記載4件、操業日誌不記載4件、操業水域違反2件、立入検査拒否1件、許可不表示1件となる。また、排他的経済水域(EEZ)等で発見された外国漁船によるものと見られる密漁漁具の押収件数は29件で、平成21年(35件)より6件減少となった。この結果を受け、水産庁では、引き続き、違法操業多発海域および時期における重点的な取締りの実施、海上保安庁との協力等を通じて、日本の漁業秩序を脅かす外国漁船の違法操業防止に努めると語った。