サントリー「リペットスタイルボトル」導入
執筆者:編集部
サントリー食品インターナショナル㈱は、協栄産業㈱と共同で国内飲料業界で初めてペットボトルのBtoBメカニカルリサイクルシステムを構築した。このシステムにより市場で回収されたペットボトルを原料に新たなペットボトルを再生したリペットボトルを、5月以降同社商品の一部に導入する。現在国内で回収されたペットボトルは、衣料品などにリサイクルされているほか、大半は資源として海外へ流出している。またペットボトルのBtoBは、同社がケミカルリサイクルを一部導入しているが、まだ日本では普及していないのが現状。今後はメカニカル再生ペット樹脂の含有量を高めていくとともに、従来から導入しているケミカルリサイクルで再生したペット樹脂も使用することで、ペットボトルの100%BtoBリサイクルを目指す。これによりペット樹脂の原料となる石油由来資源を約90%、さらにCO2(製造時の排出量を含む)を約60%削減することが可能となる。同社はリサイクルペットボトルを原料にしたロールラベルの開発や、手でも小さくたためるP-ecot(ペコッと)ボトルの開発をはじめ、従来より消費者の使いやすさに配慮しながら容器の軽量化に取組んできた。今後もニーズに合わせた商品開発や容器を取り巻く環境対策に一層積極的に取組む。