【7月号】 トマト、ナス、ピーマン、じゃが芋を、毎年栽培する学校農園
執筆者:auc_shonin
食育や食農として、小学校や幼稚園、保育園から江戸東京野菜を栽培したいから協力をしてほしいという依頼が結構ある。
それが、6月に入って、家庭菜園などでも収穫が始まるころになってからだ。
江戸東京野菜の夏野菜は、寺島ナス、雑司ヶ谷ナス、汐入だいこん、志村みの早生ダイコン、馬込半白キュウリ、谷中ショウガ等ある。
これらの野菜の中でも、ダイコン等、根菜類は栽培地がある程度深くないと無理だから、葉菜や葉茎菜、または果菜類が望ましい。
野菜を毎年栽培している畑の栽培履歴を聞いてみると、トマト、ナス、ピーマン、じゃが芋などの名前が出てくる。これらは全てがナス科だ。勿論これ以外にも、いろいろあるのだが、ナス科は連作がきかないから、良いものはできない。
6月に入ってから、栽培したいといっても、馬込半白キュウリは蔓性だから、苗は定植が済んでいて、苗は残っていない。
残っていたのは、寺島ナスだ。
江戸東京野菜を栽培したいから、「タネをくれ!」、「苗をくれ!」、などの依頼はあるが、ただ渡すことはしていない。お互いに無責任になるからだ。
伝統野菜は、希少植物、文化遺産とも言われている。
そして、多くの方が係わり、大切に育てて復活した野菜だけに、タネや、苗だけを手渡しすることはしていない。
現在、当研究会が依頼された場合は、栽培の指導ができる方にお願いして、本来の果実が収穫できるようにしている。、
寺島ナスは、古いタイプのナスだから、葉が2枚出て花が咲く。
果実も小ぶりで、たくさんなるから、鉢植えで楽しむこともできる。
今年は、寺島ナスの発祥の地、東向島の商店街が、スカイツリーのオープンに合わせて栽培が始まったが、ここには、寺島ナスの栽培復活を指導した、三鷹のナス農家、星野直治さんが指導にあたった。
今年、コンシェルジュ育成講座の受講をされた、江戸川の木村重佳さんが台東区の小学校に、三鷹市の富沢剛さんが杉並の幼稚園で指導が始まった。
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2 江戸東京野菜はここで買えます
江戸東京野菜は、江戸からの伝統と季節を味わう野菜で、もちろん地場野菜です。
地方からやってくる季節の先取り野菜より、ずっと個性的です。
(農産物の生育は天候に左右されますので、収穫予定は変わることがあります)
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