外食産業 需要回復の決めて

      執筆者:編集部

長い間、単身でいると、食べ物にうるさくなってくる。単身のためほとんどが外食で済ますが、改めてわが食生活を見直してみると、なんとみじめな食生活であるか、よくわかった。朝、珈琲一杯とコンビニエンスで買った菓子パン一つ。昼、立ち食いソバ、夜、ラーメンかカレーライス。これでもう10年ぐらいたつ。よくもまあ、これで体がもつもんだぁ、とあきれる。一方、毎日、外食をしていると食堂、レストランなど外食産業の動きがよく分かる。ここ数年、外食産業の景気が悪いと聞くが、その理由はいとも簡単だ。まず、従業員の接客態度が最悪(これは東京地区に限る)。たいがい一人で、行くものだから、その隅っこに座れと目で合図される。気の弱い人はサッサさっさと食べて店を出るが、私はそうはいかない。次にテーブルの端にお皿を投げるように置く。床に落ちるぐらい端に置くものだから、注意するとにらみ返してくる。何しにその店に行っているのかわからない。最後は味。味噌汁なんぞ、これが味噌汁か、というたぐい。これは店員に言っても仕方がないことで、あきらめるが、みそ汁、本当は旨くて栄養が一杯。大豆たんぱくは健康によく、二日酔いなんぞは一発によくなる。店によってまちまちだが、本当に美味しい味噌汁をだす、ということを心がければ味噌需要がこんなに落ち込むことはない。また、外食産業も栄える。子供たちに美味しいみそ汁を飲ませる。そうすると自然と需要は上がる。私自身みそ汁は注文しない。日本の食文化を高めるのは外食産業から。安けりゃなんでもいい発想はやめよう。