健康ニュース 1月1日号 キクラゲパワーを見直そう!
「菌」とは「キノコ」?!
隣家のインテリ夫人「静岡へ家族旅行をしてきました。お土産に生キクラゲを買ってきました。採れたばかりのものを試食させてもらったのですが、美味しかったですよ。色々なメニューにもあいますので便利です、お酒の肴にもピッタリと思いますわ」
隠居中の大御所暈 穀菜「それはありがとう。ワシはキノコに目がないので嬉しいね。それにこれからはキクラゲが注目されるだろうね。色々なキノコ類の中からキクラゲを選ぶなんて、君もなかなか見る目があるじゃないかね」
隣家のインテリ夫人「誉めてくれるなんて珍しいですね。季節外れの台風が来ないかしら。でもなぜキクラゲが注目されるのですか」
隠居中の大御所暈 穀菜「今までのキクラゲはほとんど輸入品だったのだよ。でも栽培法が確立してこれからは国産品が普及するだろうね。ワシが注目しているのは、キクラゲが持っているカルシウムと鉄分の含有量の多さだ。カルシウムはキノコ類の中では多いと言われている乾シイタケの20~30倍、鉄分はマイタケの15倍以上あるというからね。またカリウムもキノコ類では三本指に入る含有量と言われている。それより何よりもビタミンDが干しシイタケより30倍近く含んでいることは、特筆すべきことだよ。骨粗しょう症の予防にはカルシウムも大切だがビタミンDも欠かせない。この点から言うと理想的なのがキクラゲと言っても過言でないね」
隣家のインテリ夫人「キノコが健康に良いとは知っていましたが・・・」
隠居中の大御所暈 穀菜「何故健康に良いと思うのかな?」
隣家のインテリ夫人「何故って・・・。昔から言われていますよね」
隠居中の大御所暈 穀菜「食べ物は、動物性のもの、植物性のものの他に菌類がある。すべての食べ物はこの3つのうちのどれかだ。牛肉や魚、たまごなどは、生態系の構造仕組みからいうと、人と近いので食事としてとった場合、免疫系はあまり騒がない。親戚が来たという程度だな。ところが穀類、野菜、果物といった植物系の生体構造は、人にとっては別世界のもので免疫系は騒ぎ始める。人の免疫系にとっては、外国が攻めてきたので戦闘準備体制を作ろうという状態になる。だから昔から菜食は健康に良いと言われているわけだな。一方キノコなどの菌種食品が体内に入ってくると、人の免疫系にとっては宇宙軍が攻めてきたという状態になり、即戦闘開始状態になっていくのだね。キノコ類が健康に良いと言われる根拠を分かりやすく言ってみたのだが.少しは分かったかな」
隣家のインテリ夫人「なんとなく分かったような気もしますわ・・・」
隠居中の大御所暈 穀菜「薬のペニシリンはアオカビという菌種から生まれたことはよく知られているよね。ところでキノコを漢字で書けるかな」
隣家のインテリ夫人「キノコは『茸』と書きますよね。正解でしょう?」
隠居中の大御所暈 穀菜「『茸』も正解だが、『菌』とも書くのだよ。つまりキノコは全体が菌でできているということ。中でもキクラゲは廃棄部分が極めて少なくほぼ0%と言われているから環境にも優しいキノコだね。では簡単にできるキクラゲの肴を頼むよ。今夜は熱燗だな」