ホクト「きのこ摂取で腸内改善・肥満抑制効果」を発表

      執筆者:motoe

ホクトのきのこ総合研究所では「食生活でのきのこ類の摂取が健康にもたらす効果(菌活の効果)について」を研究してきたが、この度、きのこ類の摂取によって顕著な腸内フローラ(腸内菌叢)の改善作用と肥満抑制作用とがあることを発見した。現代の日本の食生活は、動物性脂肪を多く含む欧米の食事が増えたことで、肥満の増加や腸内フローラ(腸内細菌叢)の悪化が問題となっている。腸内の悪玉菌の増加は、便秘、肥満、腸炎、大腸がんなど様々な病気の原因になることが分かっているが、同社では、今回、「きのこで菌活 」(毎日の食事にきのこを取り入れる生活習慣)を実践することで、肥満の抑制および腸内フローラの改善に効果があるのか検証するために、欧米化が進み脂質が多くなった現代の日本人の食生活を模倣したマウスモデルを使用した実験を実施。その結果、きのこ類の摂取によって顕著な腸内フローラ(腸内菌叢)の改善作用と肥満抑制作用が見られたという。この効果は人間に換算すると、日本国内で摂取されているきのこ類を1日100g摂取することで、効果的なプレバイオティクス作用(きのこが善玉腸内菌の餌となり腸内フローラを改善する作用)が得られることを示すもの。したがって、きのこは善玉菌を増加させ、腸内フローラを改善するプレバイオティクス作用を持つこと、さらに肥満を予防できる食材であることが分かったという。なお、同研究結果は、2018年3月17日に開かれた日本農芸化学会2018年度大会にて発表された。