第一人者が語る 【 日本の糖質制限食品の歴史⑤ 】

      2019/09/19  

~看護師の友達の言葉が私を動かした~

 

祖母からの依頼を受けて、糖質制限食品・お菓子でいっぱいのスーツケースと共に日本への一時帰国(2002年)をした時に、私の人生が変わる出来事がありました。

一時帰国をした時、久々に看護師の友達数人と食事をしました。

 

ちょっと余談ですが・・・・

大学は看護学部でしたので、大学時代の友達は、ほとんどみんな看護師として社会に貢献しています。私は、看護師にはなりませんでしたが、心から看護師として活躍している友達を尊敬しています。

友達って良いですよね♡
何年も会っていなくても、会えば、会っていなかった時間が直ぐに埋まってしまう。

私も含めて、看護師の友達は、『変態』なんですよね。(笑)
とにかく、大抵なことには動じない、プラス思考で、面白い!

よく看護師を『白衣の天使』と言いますが、、、
看護師は、「決してそんな綺麗なものではない」とよく看護師の友達と話しています。
注射もどうじない、血を見てもどうじない、しもの世話もどうじない、、、etc
そう考えると、、、、『白衣の天使』ではなくて、『白衣の母』ですよね。(笑)

話を戻して・・・・・・

 

久々に会った看護師の友達といろいろなお話をしました。
その中で、糖尿病の方でも食べられる糖質制限の食品・お菓子がアメリカにたくさんあることを話していた時、友達の1人が、

 

『この前、糖尿病の合併症で入院していた方が、病院の売店でチョコレートを購入して、トイレで隠れて食べていて・・
「糖尿病で入院しているのに分かっているの?」と主治医と看護婦長さんに強く叱られてね・・・

主治医と看護婦長が叱るのは分かるけどね・・・・・
糖尿病患者さんの気持ちを考えると・・・・

患者さん、「食べちゃいけない」ってちゃんと分かっているんだよね。
だから、トイレで隠れて食べていたんだと思う。

日本にも、こういう糖質制限食品やお菓子が購入出来たらいいのに!

糖尿病患者さんて、食べることが好きな人が多いでしょう。
今まで好きな物を好きなだけ食べて来た患者さんに、急にあれダメ、これダメ、って指導しても、そんな簡単に止めないよね。て言うか、止められないんだよね。』

 

看護師の友達は、みんな頷いていました。

 

『トイレで隠れて食べるチョコレート』って、糖尿病患者さんにとってどんな味だったんだろう?

『罪悪感の思いの中で食べるチョコレート』って、糖尿病患者さんにとってどんな味だったんだろう?

 

この糖尿病患者さんの思いを想像すると、凄く辛くて悲しいくて、胸が詰まる思いでした。

 

食欲・睡眠欲・性欲の3大欲の1つである食への欲求を断つことの難しさ
毎日の何気ない生活の1つであった食、しあわせの中心にあった・笑顔の中心にあった食が、ある日を境に食べられなくなるストレスの大きさ

食事の制限がある病気は、病気と向き合うと同時に、食欲との長い闘いが生じている。

 

食べてはいけないと分かっていても止められず、食べてしまう糖尿病患者さん
食べたいけど食べたらいけないとずっと我慢していた糖尿病の祖母

2人の思いを想像すると、あまりにも辛すぎる。

 

食べちゃダメと言われれば言われる程、食べたくなる思い。
その思いに負けて、あの糖尿病患者さんのようにトイレで隠れて食べてしまうなら、
最初から逃げ道を作ってあげる必要がある。逃げ道があると分かったなら、食べたくなる強い思いを減らすことが出来ると思う。

又、食べなくて良いなら食べない方が絶対に良いですが、、、
チョコレートが食べたくなったら、一般の砂糖使用のチョコレート(砂糖使用のチョコレートは、原材料のほぼ半分が砂糖です)を食べるより、糖質制限チョコレートを食べられるようにしたら良いと思う。

 

この時に強く思いました。

『日本に糖質制限食品・お菓子が無いなら、私が、アメリカから日本の糖尿病患者さんにこれらの食品・お菓子を提供できるようにしよう!!これが私の使命なんだ!』と。

 

看護師の友達との久しぶりの食事が、私の『やるべきこと:使命』を教えてくれました。

そして私は、ここから動き出しました!!

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