オリンピック「ご用メディア、ご用学者の氾濫」

      執筆者:編集部

勝っても負けても泣き笑いのドラマ、東京オリンピック。なんやかんやといわれながら開催にこじつけました。54年前、私が中学生の頃、二度と見れないオリンピックだからよく見とくんだ、といわれましたが、何のことはない二度目の東京開催です。先日、若者がテレビで同じことを言っていました。生きている間に二度と見れないオリンピック、是非とも開催してください、と訴えていました。54年前は日本経済を軌道に乗せろということで国民あげての開催となりましたが、今回は別。国内はもとより世界中がコロナウイルスでひっくり返っているなかで、お祭り騒ぎはいかがなものか、と牽制球が投げられています。日本人だけではないでしょうが、お祭りのおはやしが聞こえてくると、じっとしていられないのが人情です。花火を打ち上げ、おはやしを聞かされて、家にこもっておれといわれれても私が我慢できません。ついつい浮かれてしまいます。都知事が「テレビ観戦で自宅に、籠るチャンス」などと発言しているようですが、緊急事態宣言の連続で軟禁状態です。ここ何日かは都内で3000人の陽性者が出ているそうですが、明らかにオリンピックモードです(お酒モードばかりではない)。先月、オリンピック担当大臣が責任をもって対応しますと発言をしていましたが、感染者が拡大し、死者が増えればどのような責任をとれるのでしょうか。全く小学生以下の発言をする大臣がいることに、わが日本の政治はどうなってんだと怒りを覚えます。毎日テレビばかりで頭が壊れそうですが、そうしたなかで、いかに、ご用マスコミ、ご用学者が多いことか、呆れます。広告や高い手当を頂戴するとマスコミも学者も言いたいことが言えなくなることはわかりますが、それでよろしいのでしょうか。幸い、我メディアはオリンピック景気には程遠い存在ですので、よいしょすることもないのですが、何とかならないものでしょうか。フードボイスはメディアとしての信念を守り、報道することを第一にしております。