健康ニュース 8月15日号 サザエさんに学ぶこと

     

人気漫画の「サザエさん」は、国民各層の幅広いフアンを持ち続けているということに異議のある方は少ないことでしょう。 

このサザエさんが連載をスタートさせたのは、昭和21年(1946年)4月22日で福岡県下の地方紙だったそうです。

サザエさん一家の年齢設定は、サザエさんが27歳、お父さんの波平さんは54歳(他の家族は略)ということです。当時の日本人の平均寿命は65歳前後、サラリーマンの停年は55歳という時代背景を理解したうえで見てください。

関根敏隆氏(日銀金融研究所長で波平理論提唱者)は、生物学的考慮から考えると、今の時代では波平さんは74歳と言えるでしょう、と述べられています。

この時代の夏、暑さを凌ぐためには団扇(うちわ)などが必需品。余裕のある家庭では扇風機がありました。もちろんクーラーなどは、どんな裕福な家庭にもありませんでした。

サザエさんの一コマのシーンを思い出します。湯上りのカツオ君が真っ白になっている場面です。

当時の時代背景の一つとして、湯上りの幼子などは全身真っ白になっていたのですね。汗疹(あせも)対策の一つとして天花粉を使用していたのです。

天花粉というのは一般名で、もっともよく知られていたのは、シッカロールと言えるかもしれません。

 小子も幼少のころ、湯上りに真っ白にされ、扇風機に当たりシッカロールを飛び散らかせ叱られたことを思い出しますが・・・。

その当時の子供たちには、汗をかくときには全身で汗をかいていた気がします。おそらく汗腺が子供なりに発達していたのでしょう。もちろん熱中症などと言う医学用語も生まれていませんでした。

ある時、研修会で隣席のドラッグストアーのベテラン仕入れ責任者の話を聞いたことがあります。

1960年代、5月も半ばになると、薬局・薬店の店頭では天花粉が山積みされて飛ぶように売れていたそうです。子供も大人も蒸し暑い時期、汗が出る時期を迎え生活の必需品であったのですね。ちなみにこの時代はまだ、ドラッグストアーという販売スタイルは存在していません。ドラッグストアーが生まれたのは1975年(昭和50年)以降です。

彼が語るには、クーラーが一般家庭に普及し始めた1985年(昭和60年)ごろから天花粉の販売数は下降線をたどり続けているそうです。今では店頭に山積みすることも全く無くなったとのこと。店頭に山積みしていた写真があれば、歴史を語る貴重な写真となるかもしれませんね、と笑いながら語っていました。

5月のゴールデンウイーク前後から、連日のように熱中症というニュースが乱れ飛び始めます。

発汗は、体温が上がった時に体温を調整する働きがあることは、素人でも理解できることでしょう。

今の子供は!というと説教みたいになりますが、幼少のころからあまりにも過保護状態にいるのではないでしょうか。夏場は大いに汗をかかせましょう。そうすることにより汗腺を発達させ、必要なときにはちゃんと汗を出すことができるようになると思いませんか。汗疹が死語とならないようにしなくては、子供の熱中症はどんどん増え続けていくことでしょう。