フジッコ「黒大豆ポリフェノールを機能性表示食品届出」

      執筆者:motoe

フジッコ(本社:神戸市、代表取締役社長執行役員:福井正一)は、「黒大豆ポリフェノール」を機能性関与成分とした「疲労感を軽減」に関する機能性表示食品について、消費者庁への届出を行い、2021年12月21日に受理された。人間関係などの精神的なストレスに加え、近年では、デスクワークによる長時間労働、特にパソコン作業を長時間続けたことにより生じる精神性疲労が増加しているが、このような現代人の悩みである疲労は、体内の酸化ストレスと深い関連性があるとされている。また、疲労の原因は過活動状態の継続により生じる酸化ストレスであり、体内の酸化ストレスにより細胞が傷つけられることで疲労を感じ、酸化ストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、自律神経が乱れて副交感神経の働きが悪くなると、十分な回復ができなくなり、休息時においても疲労の回復が遅くなると言われている。同社では、黒大豆の種皮より抽出した黒大豆ポリフェノール「クロノケア 」(黒大豆ポリフェノール 58%)を開発、これまで様々な機能性研究を行ってきた。この「クロノケア 」は低分子のプロシアニジンを豊富に含み、非常に高い抗酸化作用を示し、これまでの研究で、『クロノケア 』の抗酸化作用は体内の酸化ストレスを低減し、血管内皮機能やメタボリックシンドロームの改善等の機能性効果を発揮することを明らかにされてきた。最近の研究では、「クロノケア」を摂取することで、疲労を改善できることも確認(Akagi R., et al. 薬理と治療 49(6),953-964,2021)。メカニズムとして、抗酸化作用により体内の酸化ストレスを低減し、自律神経機能を調節することで、一過性の疲労感や眼の疲労感、疲労に伴う眠気や認知機能の一部の低下を軽減することを示されている。具体的な内容については、同社 2021年6月29日付リリース(https://www.fujicco.co.jp/corp/upload/pr_210629.pdf)を参照。今回の機能性表示食品の届出は、これまでの黒大豆ポリフェノールによる「一過性の疲労感を軽減」する効果の研究成果をまとめた SR(システマティックレビュー)を作成し、消費者庁への届出を行ったもの。今後は、既に機能性表示食品が2021年11月に受理されている「血管のしなやかさの維持」に関する機能と併せて、黒大豆ポリフェノール「クロノケア 」を配合した自社の新たな機能性表示食品の開発や、機能性食品原料として、飲料やサプリメント等の素材販売を進めていく予定という。