アサヒグループ「脱炭素に向けて500億円以上投資」
執筆者:motoe
アサヒグループホールディングス(本社:東京、社長:勝木敦志)は、「アサヒグループ環境ビジョン」に基づく、気候変動に関する中長期目標「アサヒカーボンゼロ」の目標値を再上方修正すると発表した。2050年にCO2排出量ゼロを目指す中長期目標「アサヒカーボンゼロ」の達成に向けて、取組みを加速させるために、2030年のScope1・2における目標値を現在の50%削減(2019年比)から70%削減(2019年比)に上方修正。2020年12月に同目標値を30%削減(2015年比)から50%削減(2019年比)に上方修正したことに続き、二度目の上方修正となる。欧州・オセアニアでの再生可能エネルギー(以下:再エネ)導入が順調に進んでいることに加え、国内においても2021年4月からは生産拠点の購入電力を順次再エネへ切り替えており、12月末現在で国内の全生産拠点の購入電力の約54%を再エネ化するなど、現在の目標の早期達成が見込める状況という同社。今後は、国内外においてさらに再エネを積極的に活用するとともに、太陽光発電など自社内での再エネの拡大・活用、製造工程の見直しによる省エネ化、脱炭素につながる新技術の確立などにグループ全体で取り組んでいくとしている。さらに、コストアップの抑制に取り組みながらも、今回新たに設定した目標値達成のための再エネの購入費用など、必要な環境投資を積極的に行ってい、脱炭素に向けた関連施策に対しては、2030年までに500億円以上を投資する予定だ。グループ理念“Asahi Group Philosophy”において、行動指針の一つとして「事業を通じた持続可能な社会への貢献」を掲げている同社。「自然の恵み」を享受しながら事業を営む企業として、様々な取組みを加速させることで、社会と事業の持続性の両立を目指すという。