健康ニュース 6月15日号 夏至の七草、知っている?

     

隠居中の大御所 暈穀菜「もうすぐ夏至だね。これから暑さは本格的になってくるから、夏負けしないように注意しないといけないな」

隣家のインテリ夫人「温暖化で今年の夏はどうなるのでしょうか。考えただけでも嫌になりますわ」わ」

隠居中の大御所 暈穀菜「暑さ負けしないように夏至の七草を食べると良いよ」

隣家のインテリ夫人「何ですって?夏至の七草?先生が勝手に言っているだけでしょう?夏の七草 は前にお聴きしたことがありますが、夏至の七草なんて聞いたこともないですよ・・・」

隠居中の大御所 暈穀菜「話していなかったかな?間違いでなく夏至の七草だ。今では忘れられているようだが、日本人の先祖代々続いていた食習慣だ。この夏至の七草はそれぞれが栄養豊富。暑さで食欲減退となり始める時期にはぴったりだから先祖の知恵には感嘆するだけだがね」

隣家のインテリ夫人「スマホでメモを取りますからゆっくり話していただけますか?」

隠居中の大御所 暈穀菜「では説明しよう。夏至の七草とは①おかわかめ、別称雲南百薬②ミント③ヨモギ④ミツバ⑤水前寺菜⑥長命草⑦空心菜(くうしんさい)を言っているのだね。おかわかめは100gで緑黄色野菜300g相当の栄養があるとか言われている。事実マグネシウムや銅はそれぞれレタスやキャベツの8倍。カルシウムはピーマンの6倍というからすごいだろう」

隣家のインテリ夫人「本当にそうですね。ミントやミツバも清涼感があり夏向きですね」

隠居中の大御所 暈穀菜「口当たりがシャキシャキしているのも共通していることだよね。何となく食欲をそそる食材が多いよね。それに欠かせないのは枝豆だね。ビールのつまみだけでなく色々な料理にもぴったりだからね。そうだ!面白い話があるから聞いておくれ。先日若者と居酒屋に行く機会があった。ビールのつまみに枝豆を頼んだ。その枝豆を食べながら、枝豆を収穫しないでおくといずれ大豆になる、と言ったら怪訝な顔をされたよ・・・。何だよ、その顔は・・・。君も枝豆と大豆は同じ豆ということを知らないのかな?学校で何を教えているのだ!と言いたくなるよね。枝豆、大豆、もやしは同じ豆からできているのだ。作り方、収穫時期が違うだけだよ」

隣家のインテリ夫人「大豆って不思議な豆なのですね・・・。詳しく教えてください!」

隠居中の大御所 暈穀菜「枝豆を収穫しないでおくと大豆になるのは分かったね。またもやしは、緑豆(りょくとう)もやし、黒豆もやし、大豆もやし、小粒大豆もやしでほとんどを占めている。もやしというのは植物名ではなく豆の種子を水に浸し日光を遮断して発芽させた芽のことを言っているのだね。もやしは大豆からできていることが分かったかな?でも健康のためにイソフラボン摂取を控えるよう言われている者は、もやしを食べ過ぎないことが大切だね。ところで、枝豆とサヤエンドウ(きぬさや)との違いは分かるかな?あまり分かっていないみたいだな」

隣家のインテリ夫人「教えてくださいな」

隠居中の大御所 暈穀菜「サヤエンドウはエンドウ豆という野菜そのもので、枝豆も野菜だが大豆の仲間だ。高級料亭でも枝豆は皮付きのまま出され、客が自分で皮をむいて食べるよね。外国人は、客に皮を剝かせることはサービスが悪いと思うらしいが、これは皮に付いている塩分が、ちょうど良い口当たりになるから皮つきで出しているのだよ。今日の話は参考になっただろう。枝豆をつまみに旨い冷酒を飲みながらもう少し話そうかね。付き合ってくれるよね!」