食のイベント(6) ソバ収穫祭(山梨・白州) 11/20・21

      執筆者:編集部2

ここ白秋の2010年のそば体験も最後の会を迎えた。8月7日ソバ種まき、9月25日ソバ花見会、10月16日ソバ刈取りと全て好天に恵まれ、都会からそば愛好者が多数参加、内容のある行事が続いた。そして今回はその最終回で何と言っても刈り取ったソバの実を天日で干して製粉した「新そば」をいただくのが楽しみで地元地域の人も大勢集った。またこのそば粉を使った料理<そばアラカルト>が店いっぱいに並んだ。そばいなり、そばの実おにぎり、そば寿司、そばクレープ、そばピザ、そばもちっこ汁、そばギョーザ、そば揚げ、そばあん最中、そば寒天、そばもちぜんざい・・・などである。どれも地元の料理グループの女性達、小学生など素人の発案だが、色あり、味、形などプロ顔負けの一品だった。その他、会場ではそば打ち体験、そば写真展の他、盆栽展、地元新鮮野菜即売店も出店し、2日とも賑やかに開催された。

 

そば体験会、そば祭りの中心はそば処「名水そば」である。

今年の5月にオープンした「名水そば」は地元の料理愛好会のメンバーのおかあさん達で、日頃は野菜をつくっている人たちです。

ここの地域一帯は昔から「ほうとう」文化でそばには縁がなかった所ですが、と会の人が年に何回かそば体験をしに来るようになったことから、おかあさん達もそばに興味をもち、農業の合間にそば打ちを特訓し、お店をかまえるところまできたのです。

メンバーは平均70歳以上ですが、元気いっぱいの努力家さんです。それぞれに特徴があり、天ぷら名人、つけもの名人、デザート名人、煮物名人など多彩です。団体の予約あるとすぐに本領発揮し、そばを中心としたセットメニューが完成し、お客様に喜ばれています。この頃は地元の新聞などに登場するなど評判になってきました。

おかあさん達は「ようやくそば打ちは何とかなってきたが、接客の対応やサービスに関してまだまだです」と正直に言っていました。

南アルプスの名水で育ったそばを愛してやまないおかあさん達の心こめた「新そば」は絶品でした。