農水省「高温適応技術レポート」を作成&「農業技術の基本指針」を改定
執筆者:編集部2
農林水産省は、2月25日、昨年夏の高温被害を踏まえ、新たに「平成22年度高温適応技術レポート」をとりまとめるとともに、「農業技術の基本指針」の改定を行い、これら
を都道府県等へ通知した。「高温適応技術レポート」は本年23年作に向けて、普及指導員等が技術指導等を行う際の参考として、高温に対する技術対策をとりまとめたもの。平成22年夏の天候の経過と要因、農畜産物の被害の発生状況、 高温適応技術の実施状況と評価、今後の生産対策等について記載される。「農業技術の基本指針」は都道府県等が農業技術施策を企画立案・実施する際の参考として、農政の重要課題に即した技術的対応に係る基本的考え方等をとりまとめたもので、毎年、情勢の変化に応じて改訂される。今回の改定のポイントは、高温対策に関する記述を充実させ、食品衛生法に基づく米のカドミウム基準値の改正、口蹄疫・高病原性鳥インフルエンザの発生を踏まえた技術対策の徹底についてなど。