【1月号】 好評開催中の群馬直美さんの「葉っぱの詩」展 「江戸野菜と木の実」~いにしえの絵師たちと~ 。
執筆者:auc_shonin
群馬直美さんの「葉っぱの詩」展 PART五、「江戸野菜と木の実」~いにしえの絵師たちと~ が、立川にある国営昭和記念公園「花みどり文化センター」で、31日まで開催されている。
群馬さんは、「葉画家」として、葉っぱを細密に描いてこれまで「葉っぱの詩」展を毎年重ねてきたが、今回で第5回。
3年前から江戸東京野菜についても書き始め、描き溜めた作品を一挙に展示している。
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セレブな読者層を持つ「家庭画報」の23年1月号(12月1日発行)から、「よみがえる江戸野菜十ニか月」のタイトルで連載された。
これまで連載された原画12作品を含めて江戸東京野菜の作品が展示されている。
この企画、家庭画報国際版 編集部の飯田想美さんから、私が相談を受けたのは2009年6月だった。
絵は群馬さんだが、文は三ツ星の若いシェフ、「カンテサンス」の岸田周三シェフにお願いするつもりだと言う。
そこで、野菜を提供してくれる人を紹介してくれと言うもので、飯田さんとして温めた企画だったようだ。
今回の企画で、もう一つの目玉が、「いにしえの絵師たち」だ。
東京都農林総合研究センター(旧東京都農業試験場)に保存されている、資料用として描かれた細密画26点のコピーが実物大で展示している。
明治から昭和にかけて、農業試験場では、写真機が手軽に使える時代ではなかったことから、画家を採用して作物を細密に描かせている。
そんな資料の中から、群馬さんは山村絵師に注目した。
山村氏が描いていた時代はどんな時代だったのか、興味を持った群馬さんは、当時発行された朝日新聞の縮刷版をコピーして掲示している。
戦局が益々厳しくなっていく時代に、山村氏はどんな思いで描いていたのだろうか。
群馬さんは、山村氏の馬込半白の絵は「静かな 静かな絵だ」と云う。
会場には、群馬さんのアトリエが再現され、6日から実際の製作の様子がわかるばかりか、来場者の質問にも気軽に答える。
葉っぱを描く時、まず写真を撮るのだと云う、資料として、寸法を測るところから始まるのだと言う。
江戸東京野菜の、「しんとり菜」「東京うど」「奥多摩ワサビ」「砂村三寸ニンジン」など。
各部位を、アップで撮って、作物を頭に叩き込む。
群馬さんの作品を見ると、書きたくなるものだ。
そこで、群馬さんが指導する「農とARTのワークショップ」が開催される。
2012年1月7日で、亀戸ダイコンを描く。
受講料は1200円
会場は、国営昭和記念公園 花みどり文化センター研修室
お問い合せは ミュゼダグリ 090-2423-0831納所まで
拡大してご覧ください。
また、開催期間中の1月22日(日)、13:30から同会場・講義室では「もっと江戸野菜を知ろう!」( 入場無料 )をお話しする。
申込みは042-526-8787まで、ご来場をお待ちしています。
1 江戸東京野菜の関連情報
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E-Mail : ohtake@topaz.plala.or.jp
2 江戸東京野菜はここで買えます
江戸東京野菜は、江戸からの伝統と季節を味わう野菜で、もちろん地場野菜です。
地方からやってくる季節の先取り野菜より、ずっと個性的です。
(農産物の生育は天候に左右されますので、収穫予定は変わることがあります)
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