第106話 大人物
蕎人伝13 池大雅 なぜか近ごろはあまり聞かなくなったが、私の若いころは「大陸的」という言葉をよく耳にしたものだった。本来は、小事にこだわらず度量、気はくが大きい人のことを讃えて言うのだろうが、感覚、感情がのん…
蕎人伝13 池大雅 なぜか近ごろはあまり聞かなくなったが、私の若いころは「大陸的」という言葉をよく耳にしたものだった。本来は、小事にこだわらず度量、気はくが大きい人のことを讃えて言うのだろうが、感覚、感情がのん…
蕎人伝12 栄西、道元、円爾 「日常茶飯事」という言葉がある。「普通のこと」という意味である。 この普通の「飯(米)」と「茶」とそれを入れる「食器(磁器)」は大陸から渡来したものであるが、そのうちの「米」は…
蕎人伝11 廣瀬旭莊 江戸末期の漢詩人・廣瀬旭莊に「阿部野」という漢詩がある。 阿部野 興亡千古泣英雄 虎鬪龍爭夢已空 欲問南朝忠義墓 蕎花秋仆野田風 ( 興亡 千古 英雄を 泣かしめ、虎鬪龍…
「蕎麦屋の暖簾、一体あれは何と書いてあって、どんな意味があるのか?」と尋ねられることがある。 【蕎麦屋の暖簾】 答を先に言えば、「きそば=生蕎麦」と書かれてある。江戸時代に「生蕎麦」「生粉打」「手打」という言葉…
蕎人伝⑩河口慧海と氏原暉男 ☆河口慧海師が見た紅い花 明治32年5月中旬のことだった。日本の黄檗僧・河口慧海はネパール・ムスタン地方のムクティナートを経て、ツァランという寒村に足を踏み入れた。彼は仏典の原初形態を…
最近のテレビや週刊誌を見ていると、わが国では今「冷やしグルメ」が流行っているとのこと。 いわく、〔しじみ冷かけ〕〔冷やしとろみ酸辣麺〕〔四川風新冷麺〕〔冷やしお好み焼〕〔ひんやり焼きド〕〔冷やし野菜カレー〕〔冷や…
<海外視察の思い出>(その1) 日本フランチャイズ協会の「JFAアメリカフランチャイジング・セミナー」のことを書いているうちに、サンチェーンからダイエー・コンビニエンスシステムズ、そしてローソンに至る三十年に及んだコンビ…
平成23年6月。突然、学生時代の友人N君の訃報が飛び込んできた。 彼とは「学友」というより「雀友」というべき仲だった。その方がほとんど毎日のように麻雀ばかりしていた当時の学生の姿をよく表わしていたし、それだけに仲…
蕎人伝⑨小林一茶 ☆俳諧師一茶 江戸ソバリエさんは1000人以上もいらっしゃるから、いろんなお名前をお見受けする。イワシタ シマさん、ナカザワ ユウコさん、ハシヅメ コウさん、ミシマ ユキオさんなど・・・・・・。 …
☆コランの系譜 裸の若い女が草の上に仰向けになって寝転んでいる。岡田三郎助(1869-1939)が大正6年(1917)に描いた「花野」(65㎝×91㎝)である。 その絵は、私の実家のすぐ近くに佐賀県立美術館の…