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農業写真家 高橋淳子の世界
農業写真家・高橋淳子の世界【バックナンバー】

農業写真家 高橋淳子
 1947年 山形県生まれ。5歳の時上京。独身時代の20年間下町で過ごす。
演歌歌手として地方周りを経験後OLに転向、三菱商事、松下電工に勤務。 結婚後、自宅や手芸店等で編み物講師を10年間続ける。
1994年 絵画の勉強に使いたいと一眼レフカメラを購入し写真の魅力に執りつかれる。
2002年 ライフワークとして日本の“農”を撮り始めフリーの写真家となる。
2004年 写真展「東京近郊で生きる農民たち」東京新宿ペンタックスフォーラムにて開催。
2004年 写真集「東京近郊農家」(東方出版)出版。
その他カメラ雑誌、農業関係団体企業、一般企業、学校等に広く写真提供。高校、大学、市民大学等で写真展及び講演。

受賞
1996年 千葉県勤労者美術展 労働大臣賞
2000年 全国公募団体三軌展 三軌会賞
他 入賞入選多数

所属団体  社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
社団法人 日本写真協会(PSJ)会員

高橋淳子
(たかはし じゅんこ)


高橋淳子Official Site:
http://www.jtk555.com

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【7月号】胃に優しい料理


会社勤めの娘はストレス解消に年に1回10日間ほどの海外旅行をする。

私はそれに合わせてフォトライブラリー用の写真撮影に行く。

3日、4日ほどの短い海外旅行を含めると今年3回目となる今回はクロアチアとスロベニアを巡った。

旅の楽しみの一つはその国の食べ物である。

旅の始めの食事はルフトハンザ・ドイツ航空の機内食。

機内食ではもともと完璧な味を求めることは無理であることは承知しているが狭い機内での楽しみといえばやはり食事、美味しいものをいただきたい。

2か月ほど前にカンボジアに旅行した時のベトナム航空の機内食がとてもおいしかったことを思い出し、ついつい期待してしまった。

ルフトハンザ・ドイツ航空の配られたメニューには前菜ミックスレタス、トマト、モッツァレッラチーズ、主菜はミラノ風鶏肉のピカタ、ラタトゥイユ、トマトソーススパゲティ、デザートはトロピカルフルーツサラダと記載されていた。

舌を噛んでしまいそうなラタトゥイユとピカタはどんな料理なのか。

しばらくの時間を経て配膳された料理は見た目も味も期待したほどではなく残念だった。

食欲をそそる色彩に欠き、また味が交わり過ぎて野菜も肉も本来のうま味が生かされていないように感じた。

帰国してから調べるとラタトゥイユは野菜や、香草などをオリーブ油で炒め、トマトを加えてワインで煮て作ったものであることが分かり、うまみを引き出すためにベーコンやニンニクを入れたりもするらしい。語源はフランス語のTouiller(かき混ぜる)で、Rata-は軍隊言葉で「ごった煮」という意味とあった。

まさしく機内で出された料理はごった煮そのもの、野菜は見る影もなく色を失い、味は混じりあっていた。

ピカタは薄切りの肉などに塩コショウで下味をつけてから小麦粉をつけ、パルメザンチーズを混ぜた溶き卵をからませてソテーしたものだということが分かった。

目的地スロベニアとクロアチアについてから宿泊先のホテルや観光地のレストランで何度もお目見えしたのは離乳食のようにドロドロに変身した"ホーレン草"。

実際のところ本当の正体は何か分からないのだがツアー客の大多数の意見でそう結論づけられたしろものである。

唯一最終日クロアチアの首都ザクレブのレストランで食べたザクレブ風カツレツはおいしかったと言える。

カツといっても数枚のハムを筒状に丸めパン粉をつけて油で揚げた単純な料理。

海外旅行ツアーでは現地の移動はバス利用が多い。

旅の疲れと長時間のバス乗車で胃の負担は多くなるにもかかわらずつい食べ過ぎて体調を崩すことがあるが、今回は過度な食欲に襲われず"胃には優しい旅"になったようだ。

海外旅行中に日本食を懐かしむということは無かったが、今回は繊細な味と色使いを大切にする日本の料理を再確認できた旅になったと感じている。

農業写真家 高橋淳子のフォトギャラリー
※著作権高橋淳子 無断使用禁止



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