和食ルネッサンス「ご飯で健康になろう」(著者 奥田和子・甲南女子大学名誉教授)

      執筆者:編集部

日本人のお米摂取量はピーク時に比べ半減している。その理由はパンや副食が増えたことにもよるが、お米を食べると太るとか、栄養が偏るといった誤った情報が摂取を抑えているという。お米がいかにヘルシーで健康食品であるか、データーを見れば一目瞭然である。日本人はお米を主食とし、おかずを副食として食文化を育ててきた。そして世界一の長寿国家を築いた。そのお米を再度、見直しては、というのが同書の趣旨である。日本人の食文化、食生活の移り変わりを克明に記している。お米が如何に健康にいいか、なぜ、お米離れが起きたのか、平安時代から戦前戦後の時代背景にスライドさせて紹介されている。大学の教科書ではなく、誰でもが読みやすく書かれている。2011年12月25日初版、発行所(株)同時代社、定価1500円(外税)。著者プロフィール1937年、福岡県生まれ、広島大学卒、専門食生活デザイン論、「現在食生活論」「震災下の食―神戸からの提言」など多数。