第101話 温感食
最近のテレビや週刊誌を見ていると、わが国では今「冷やしグルメ」が流行っているとのこと。 いわく、〔しじみ冷かけ〕〔冷やしとろみ酸辣麺〕〔四川風新冷麺〕〔冷やしお好み焼〕〔ひんやり焼きド〕〔冷やし野菜カレー〕〔冷や…
最近のテレビや週刊誌を見ていると、わが国では今「冷やしグルメ」が流行っているとのこと。 いわく、〔しじみ冷かけ〕〔冷やしとろみ酸辣麺〕〔四川風新冷麺〕〔冷やしお好み焼〕〔ひんやり焼きド〕〔冷やし野菜カレー〕〔冷や…
平成23年6月。突然、学生時代の友人N君の訃報が飛び込んできた。 彼とは「学友」というより「雀友」というべき仲だった。その方がほとんど毎日のように麻雀ばかりしていた当時の学生の姿をよく表わしていたし、それだけに仲…
蕎人伝⑨小林一茶 ☆俳諧師一茶 江戸ソバリエさんは1000人以上もいらっしゃるから、いろんなお名前をお見受けする。イワシタ シマさん、ナカザワ ユウコさん、ハシヅメ コウさん、ミシマ ユキオさんなど・・・・・・。 …
☆コランの系譜 裸の若い女が草の上に仰向けになって寝転んでいる。岡田三郎助(1869-1939)が大正6年(1917)に描いた「花野」(65㎝×91㎝)である。 その絵は、私の実家のすぐ近くに佐賀県立美術館の…
☆「あやめの女」に見るファッションの系譜 明るい藍地に目も醒めるばかりのあやめの大柄模様、それから脱け出た若い女性の肌の清らかな香気、さらにバラ色に染まったような耳のあたりの艶っぽさに女の匂いが漂ってくるような、そ…
☆安房高家神社 料理の祖神 ここは安房の千倉町、太平洋の波の音が聞こえる小高い丘、鎮座するのは古式ゆたかな高家神社。祭神は料理祖神の磐鹿六雁命である。 【高家神社の、料理上達御守と全国唯一料理祖神絵馬】 記紀…
「江戸ソバリエ」誕生(十二) ☆進化する蕎麦 皆さまは<かつ蕎麦>というのをご存知であろうか。もし初耳だったら、「二ノ橋柳亭」の著者神吉拓郎氏が他の著書で神楽坂「翁庵」(創業:明治17年)の<か…
「江戸ソバリエ」誕生(十一) ☆食のバイブル 中国清朝時代の袁枚(1716-97)が書いた『随園食単』と、フランスのブリア–サヴァラン(1755-1826)が書いた『美味礼讃』は多くの食通がよく引き合い…
「江戸ソバリエ」誕生(十) ☆「陶然亭」 「冠木門脇の建仁寺垣」だというから屋根のない門柱に竹垣の店である。しかも垣根の中からは『水滸伝』の挿絵に見かける酒帘のような魚尾形の尾を垂れた細長い小旗に「湯豆腐 ちり鍋…
「葉がつやつやしい青の山葵を、背負い枠一ぱいに負って、山から裸馬を走らせて来る彼女は、緑の朝風だった。」 川端康成の小説『温泉宿』の一節である。若くて野性的な女(お滝)を「緑の朝風」と表現し、山葵の清冽さと重ね合…