第496話 明治42年へ時間移動

蕎麦文学を残した作家の中で気になる人物が幾人かいる。その一人が田山花袋だ。そんなわけで思い立ち、彼の代表作『田舎教師』ゆかりの地である羽生に行ってみた。 ☆建福寺 小説は「四里の道は長かった」で始まっていることで有名だが…

第495話 御食国の蔵囲昆布

今日は、永平寺御用達の「奥井海生堂」を見学した。 まず、昆布出汁の試飲である。 小さなガラス・コップが三個置いてあって、中には「蔵囲利尻昆布」「羅臼昆布」「日高昆布」の三種の出汁が入っている。淡い薄緑色の液体が黄金のよう…

第494話 道元の桑の実

~ 寺方紀行-永平寺 ~ 久しぶりの永平寺だった。緑鮮やかな樹々、苔生した石、清閑さにつつまれた聖域・・・、さすがは天下の永平寺だ。 先ずは、長い板の廊下を渡った一室で法話を聴く。 「精進料理って何ですか?」 話は、こん…

第493話 真味淡

北陸に福井という所がある。東京からの交通手段はあまりよくない。新幹線が通っていないということもその一つだが、そこがまたいいところでもある。そんな福井に私は、なぜか数度訪れている。そのせいか、以前『日本そば新聞』に『韃靼漂…

第492話 =北京=ソウル=東京=

北京紀行-本編 完  中国やアメリカなどに行ったりすると、具体例は割愛するが、彼の国の大きさや、アジアと欧米の相違を痛感したりすることがあるのは私だけではないと思う。 そんな感じを何とか整理してみたいという気持から、小説…

第491話 狐のたわこと

北京紀行-本編4 「若い学生さんたちは、蕎麦だけでは少ないでしょう!」 メンバーの北川さんの提案で、北京では《狸蕎麦》+《蕎麦いなり》を振舞うことにした。 「おいなりさん」、つまり《薄揚》(=薄切りにした豆腐を油で揚げた…

第490話 《狸蕎麦》新伝説

北京紀行-本編3 「かけか、もりか」 「狐か、狸か」 何事かと思われるだろうが、健康的な蕎麦界の話である。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…