第128話 深大寺蕎麦には鳩笛がよく似合う
お国そば物語⑪深大寺蕎麦 昭和45年の秋、私は社会人3年生、仕事に少しだけ慣れたころだった。車を運転していたとき、カーラジオが臨時ニュースを報じた。 「三島由紀夫が市ヶ谷の陸上自衛隊に乱入、割腹自決!」 「割…
お国そば物語⑪深大寺蕎麦 昭和45年の秋、私は社会人3年生、仕事に少しだけ慣れたころだった。車を運転していたとき、カーラジオが臨時ニュースを報じた。 「三島由紀夫が市ヶ谷の陸上自衛隊に乱入、割腹自決!」 「割…
☆巻物 少年のころ、忍者マンガが好きだった。 瞼を閉じて印を結び、心の中で真言を唱える。ト、何処からともなく煙が流れてきて、ドロンと忍者はいなくなる。時によって忍者は巻物を口に銜えて消えることもある。いずれも煙の中に…
~ 私の初夢 ~ 私の生きた時代は、Ⅰ.昭和の戦前、Ⅱ.昭和の戦後、Ⅲ.平成の3つである。もちろん私たちより先の父の世代にもある区切りがあっただろうし、私に続く息子の世代にもそれがあるだろう。そして、この三世代はお互い…
「江戸ソバリエ」誕生(十四) ☆『ヌードルの文化史』 この秋、ある大きな書店で『ヌードルの文化史』(柏書房)という本を見かけた。著者を見ると、クリストフ・ナイハードとある。「おや。確か、氏とは《かんだやぶそば》でお…
お国そば物語⑩深大寺蕎麦 「武蔵野の水と緑と寺と蕎麦」の文句で知られる深大寺では、毎年暮の12/24に「深大寺蕎麦を味わう集い」が開催される。 始まりは、蕎麦通の間でよく知られている『蕎麦全書』で讃えられた深大寺…
☆手打ち蕎麦の話 都電の大塚駅から三業通りを歩いて行くと「小倉庵」という蕎麦屋さんがある。その店で江戸ソバリエの会の一つである「七江会」(代表:吉田道人さん)の忘年会が開かれたが、「大塚に住んでいるから」というこ…
☆八百屋お七伝説 森鴎外に『寿阿弥の手紙』という作品がある。 もちろん寿阿弥という人が主人公であるが、その先祖だというお島なる女性も主人公の一人である。そして、そのお島の影にあの八百屋お七と、伝通院住職の祐天上人が…
お国そば物語⑨千葉在来 鎌取駅を下りて、江戸ソバリエ会長の脇坂さんの車で「千葉在来そば祭」の会場へ向かった。 「そば祭」は千葉在来普及協議会(会長:大浦明)が昨年から開催している。 「千葉在来」は、千葉市内の土屋…