第148話 外食産業の芽生と発展
ご存知、広重は『江戸名所百』の中で2枚、蕎麦屋を描いている。 一つは安政4年(1857年)11月「虎の門外あふひ坂」、もう一つは安政5年(1858年)8月「日本橋通り一丁目略図」である。 【虎の門外あふひ坂☆ほ…
ご存知、広重は『江戸名所百』の中で2枚、蕎麦屋を描いている。 一つは安政4年(1857年)11月「虎の門外あふひ坂」、もう一つは安政5年(1858年)8月「日本橋通り一丁目略図」である。 【虎の門外あふひ坂☆ほ…
蕎人伝⑱ジョヴァンニ・デル・トゥルコ 「打ち立てはありがたいな。蕎麦の延びたのと、人間の間が抜けたのはたのもしくない」。 これは夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』に出てくる台詞だが、ほんとに「延びた蕎麦」なんて食べたくも…
蕎人伝⑰親鸞 古くから蕎麦にまつわる伝承というのは幾つかある。そのなかで確かな事として最初に出てくるのは奈良時代の元正天皇 (680-748)の詔である。これは『続日本紀』に正史として記録されてある。次に有名な話が、…
季蕎麦めぐり(七) 蕎麦好きたちは「蕎麦でも食べ行こうか」と誘い合ったりするが、一般には「メシでも食いに行こうか」と声を掛けるだろう。この場合の「メシ」は「御飯」のこととはかぎらない。「コミュニションをもとう」という…
蕎人伝⑯松江重頼 講演会などで「蕎麦は中国から渡ってきた」とお話しても、あまり信じられない。「蕎麦は信州が発祥の地、あるいは信州が本場だ」と思っている人はあんがい多い。その風評の源のひとつが、松江重頼が編した貞門俳…
季蕎麦めぐり(六) ☆望月の桜 ねがはくは 花のしたにて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ♪ 西 行 死ぬならば、「如月の望月のころ」と願った西行。その日は釈迦入滅の日の二月十五日(旧暦)、新暦でいえば3月…
食の思想家たち五、北大路魯山人 入場券売場も、入口も、大勢の人でいっぱいだった。ここは、ある「食の祭典」の会場である。場内は賑わい、B級グルメとして人気の××や、丼品評会なる食のゲームの箇所は長蛇の列が続いていたし、そ…
☆なぜ日本人だけが啜るようになったのか? 日本人は箸だけで物を食べる民族である。 箸という道具はなかなか便利で、西洋のフォーク、ナイフのような機能を併せもっている。ただスプーン機能だけが弱い。 だから中国や韓…