第136話 3月16日 蕎麦切の日
季蕎麦めぐり(四) 3月16日(新暦)を「蕎麦切の日」と言ってもいいかもしれない。理由は、蕎麦通の方ならお分かりであろう。 『番匠作事日記』とよばれている、木曽の定勝寺で発見された文書の、天正二年三月十六日の条に記…
季蕎麦めぐり(四) 3月16日(新暦)を「蕎麦切の日」と言ってもいいかもしれない。理由は、蕎麦通の方ならお分かりであろう。 『番匠作事日記』とよばれている、木曽の定勝寺で発見された文書の、天正二年三月十六日の条に記…
ある石臼伝承を追って たとえ「怪人物」といわれる人に会っても、たいていは普通の人間であることが多い。ただ熱く必死で生きたため、数奇な人生をおくったということはいえると思う。これから話す西仏坊(1162-1241)…
蕎人伝⑮桂昌院 江戸ソバリエさんたちの中には素晴らしい女性がたくさんいらっしゃる。日ごろよりお世話になっている蕎麦打ち名人や料理研究家、あるいは蕎麦喰地蔵講や石臼の会など各江戸ソバリエの会で活躍しておられる女性たち。…
蕎人伝⑮夏目漱石 「奥様、この猫は足の爪の先まで黒うございますから、珍しい福猫でございます」とあんま師が漱石夫人に云ったという。 イギリス留学から帰ってきた漱石は、明治36年に文京区向丘2-20-7に引っ越してきた…
蕎人伝⑭サトウ・ハチロー 「長崎の鐘」という歌がある♪ サトウ・ハチロー(明治36年~昭和48年)の作詩である。「鐘」という音楽的な言葉の響きのせいだろうか、それとも「長崎」がもつ独特の光景のせいだろうか、なぜかこの…
季蕎麦めぐり(三) 2月3日(新暦)を「江戸蕎麦切の日」といってもいいかもしれない。理由は、蕎麦通の方ならご存知であろう。 『慈性日記』という江戸初期の史料に記されていることが、江戸における「蕎麦切」の初出だから…
季蕎麦めぐり(二) 1月7日、浅草の待乳山聖天で「大根祭り」が開催される日に、同じ浅草の蕎亭大黒屋では《七草蕎麦粥》が振舞われる。 【待乳山聖天の大根絵馬】 そんな話を耳にしたので、友人の松本一夫さん(江戸ソバリ…
季蕎麦めぐり(一) 蕎麦には身体を清める作用があるような気がする。だからだろうか、昔はハレの日には蕎麦を頂くことが多かったと伝えられている。 蕎麦の清浄感は現代だって同じではないだろうか。だとしたら、最大のハレの…