第152話 7月19日 蕎麦の日
季蕎麦めぐり(九) ホトトギス なほも鳴かなむ 本つ人 かけつつもとな 我(あ)を音(ね)し泣くも 元正天皇の歌である。「本つ人」とは身近な人をいう。だから、ホトトギスよ、もっと鳴いておくれ。亡くなったあの人の…
季蕎麦めぐり(九) ホトトギス なほも鳴かなむ 本つ人 かけつつもとな 我(あ)を音(ね)し泣くも 元正天皇の歌である。「本つ人」とは身近な人をいう。だから、ホトトギスよ、もっと鳴いておくれ。亡くなったあの人の…
食の思想家たち六、 宮崎安貞 縁あって、『斉民要術』の勉強会に参加させてもらった。『斉民要術』というのは、中国北魏の時代の「農書」であり、世界の農学史上で最も早い農業の専門書であり、そして「料理書」でもあった。これが…
《 蕎麦膳 》一 NHKの人気番組「ブラタモリ」で再現した江戸料理をコースとして楽しむ「遊食会」を企画したから来ないか、と「なべ家」のご主人福田浩先生に誘われた。 伺うと、その日は一階も二階も、粋な江戸料理を味わ…
季蕎麦めぐり(八) ☆石の地蔵さん お地蔵さんといえば石像が多い。だから昔は「石の地蔵さんが・・・・・・♪♪」といった歌の文句がよく唄われていた。 お地蔵さまというのは、仏(如来)になることを延期して菩薩の状態…
ご存知、広重は『江戸名所百』の中で2枚、蕎麦屋を描いている。 一つは安政4年(1857年)11月「虎の門外あふひ坂」、もう一つは安政5年(1858年)8月「日本橋通り一丁目略図」である。 【虎の門外あふひ坂☆ほ…
蕎人伝⑱ジョヴァンニ・デル・トゥルコ 「打ち立てはありがたいな。蕎麦の延びたのと、人間の間が抜けたのはたのもしくない」。 これは夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』に出てくる台詞だが、ほんとに「延びた蕎麦」なんて食べたくも…
蕎人伝⑰親鸞 古くから蕎麦にまつわる伝承というのは幾つかある。そのなかで確かな事として最初に出てくるのは奈良時代の元正天皇 (680-748)の詔である。これは『続日本紀』に正史として記録されてある。次に有名な話が、…
季蕎麦めぐり(七) 蕎麦好きたちは「蕎麦でも食べ行こうか」と誘い合ったりするが、一般には「メシでも食いに行こうか」と声を掛けるだろう。この場合の「メシ」は「御飯」のこととはかぎらない。「コミュニションをもとう」という…