第156話 8月4日 箸の日
季蕎麦めぐり(十一) あるところに「神に架ける箸」という駄文を書いたとき、「その題はダジャレか」と、仲間に笑われたことがある。正直に言って、半分はダジャレもあったが、残り半分は大まじめであった。 実は箸も、橋も、嘴…
季蕎麦めぐり(十一) あるところに「神に架ける箸」という駄文を書いたとき、「その題はダジャレか」と、仲間に笑われたことがある。正直に言って、半分はダジャレもあったが、残り半分は大まじめであった。 実は箸も、橋も、嘴…
季蕎麦めぐり(十) 門というのは、その建て物の由緒を自ずと物語ることが多い。深大寺の石段の上に立っている、桃山時代の建造といわれる薬医門がそうである。いかにも威風を感じさせる。だから多くの人が足を停めて見上げたり、写…
《 蕎麦膳 》三 ☆深大寺茶室 【深大寺茶室】 緑の風がそよと吹いてきた。遠くで鳩笛の音がする♪ ここは深大寺の裏庭に佇つ茶室である。 前以てもらっていた今日の献立を見ると、流れるような字で「朝茶の献立」が書かれ…
《 蕎麦膳 》二 青木正児(1887-1964) が論じる京都の「陶然亭」、大久保恒次(1897-1983) が贔屓にする大阪の「田舎亭」、神吉拓郎(1928-)が描く東京の「柳亭」。 三人の食通が語る、この「三都…
季蕎麦めぐり(九) ホトトギス なほも鳴かなむ 本つ人 かけつつもとな 我(あ)を音(ね)し泣くも 元正天皇の歌である。「本つ人」とは身近な人をいう。だから、ホトトギスよ、もっと鳴いておくれ。亡くなったあの人の…
食の思想家たち六、 宮崎安貞 縁あって、『斉民要術』の勉強会に参加させてもらった。『斉民要術』というのは、中国北魏の時代の「農書」であり、世界の農学史上で最も早い農業の専門書であり、そして「料理書」でもあった。これが…
《 蕎麦膳 》一 NHKの人気番組「ブラタモリ」で再現した江戸料理をコースとして楽しむ「遊食会」を企画したから来ないか、と「なべ家」のご主人福田浩先生に誘われた。 伺うと、その日は一階も二階も、粋な江戸料理を味わ…
季蕎麦めぐり(八) ☆石の地蔵さん お地蔵さんといえば石像が多い。だから昔は「石の地蔵さんが・・・・・・♪♪」といった歌の文句がよく唄われていた。 お地蔵さまというのは、仏(如来)になることを延期して菩薩の状態…