第67話「体育、徳育より食育が大切だ」
食の思想家たち一、村井弦斎 近ごろ「食育」ということがよく言われるようになった。この言葉を創って、唱えたのは明治の作家・村井弦齋(文久3年~昭和元年)である。彼は、小説『食道楽』の中で「食育論」を述べているが、その発…
食の思想家たち一、村井弦斎 近ごろ「食育」ということがよく言われるようになった。この言葉を創って、唱えたのは明治の作家・村井弦齋(文久3年~昭和元年)である。彼は、小説『食道楽』の中で「食育論」を述べているが、その発…
☆在来種 外来種に対して在来種というのがある。江戸時代以前に生育していた固有の動植物のことである。 もちろん蕎麦にも在来種がある。見た目は小粒だが、締まりが良くて味が濃い。現在では、長崎県の「対馬在来」、鹿児島…
蕎人伝 ③真崎照郷 ☆神崎の麺 佐賀県の神崎は麺処である。その歴史は明確ではないが、寛永年間に小豆島から一人の雲水がやってきたことが始まりだと伝えられている。名も知れぬその雲水は旅の途中、長崎街道神崎宿で病に倒…
蕎人伝 ②中村元恒・元起 ☆謡曲「蕎麦」 ずっと以前に「蕎麦」と題する謡曲があるという話をどこかで耳にしたことがあった。それから3年間、私はその謡曲「蕎麦」の行方を探し続けた。 すると、江戸末期の信州高遠藩の儒…
「DCVS(ダイエー・コンビ二エンスシステムズ)回想録」(第1回) <プロローグ> (株)ダイエー・コンビニエンスシステムズは、1989年(平成元年)3月、華々しく新発足した。その年、私は、55歳を迎えていた。 合併直後…
「江戸ソバリエ」誕生(七) ☆夏目漱石の「猫」 「蕎麦の食べ方」について語るとき、よく世間では落語の『時蕎麦』の話がひき合いに出される。この落語は明治時代の三代目柳家小さんが上方落語の『うどん』を江戸の、蕎麦に置き…
蕎人伝 ①北尾重政 1990年91年に起きた湾岸戦争のことをノンフィクションとして某誌に連載している知人がいる。私は「そのような専門的軍事情報をいったいどこから得ているのですか?」と尋ねたことがある。 その人は…
☆視覚と聴覚 映画『アマルフィ 女神の報酬』の中でSarah Brightman の透き通るようなソプラノに魅せられ、「あの映画をもう一度、見てみたい」と思った人は多いだろう。だからといって、ブライトマン のCD「…