第385話 信州上田の勿忘草
☆昭和2年(1927年)、幻の蕎麦屋 志賀直哉は、軽井沢の千ケ滝付近の旅館で小説『邦子』を書いていたが、なかなかでき上がらないので、家族を東京の両親の元へやって、一人で戸倉温泉へやって来た。 泊まったのは「笹屋ホテル」…
☆昭和2年(1927年)、幻の蕎麦屋 志賀直哉は、軽井沢の千ケ滝付近の旅館で小説『邦子』を書いていたが、なかなかでき上がらないので、家族を東京の両親の元へやって、一人で戸倉温泉へやって来た。 泊まったのは「笹屋ホテル」…
高尾山といえば、今は《とろろ蕎麦》が名物になっている。 その《とろろ蕎麦》について、ある雑誌社から依頼されて調べに行った。 当地での元祖は「竹乃家本店」ということを聞いていたが、今は閉店している。そこで健在の「竹乃家支店…
インドは、日本にとって重要な国である。 アジア外交の合従連衡を考えるとき、極東の日本と南アジアに位置するインドは友好的であるべきとの戦略論であるが、今日はそんな野暮な話ではない。 インド舞踏家で、江戸ソバリエの関本恵子さ…
「第7回江戸ソバリエ・ルシックセミナー」から スロベニア共和国のSOBA博士イワン・クレフト先生をお招きし、「第7回江戸ソバリエ・ルシックセミナー」において「ヨーロッパのSOBA」の話をしてもらった。 「第6回江戸ソバ…
「宮廷料理」というのがある。言葉を聞いただけで、権力、富、最高の調理技術が見え隠れし、何やら眩しいものを感じる。 近隣国では、琉球王朝(15世紀~19世紀)、李朝朝鮮(14世紀~20世紀)、清帝国(17世紀~20世紀)、…
中央ヨーロッパの、アルプスの南側にスロベニア共和国という国がある。1991年にユーゴスラビアから独立した国だ。 そのスロベニア大使館にご勤務されている神足リエさんという知人から、「ソバ博士・イワンクレフト先生が伊那の蕎麦…
久振りに「竹やぶ」を訪れた。 阿部孝雄さんは、いつものように、思いのまま自由に話される。 この「竹やぶ」の阿部さん、それから「達磨」の高橋さん、「ほそ川」の細川さん、私はこの三方を蕎麦会の巨星だと思っている。 阿部さんは…
少し前まで、自宅近所の都電が走る側に「生粉打ち亭」という蕎麦屋があった。 その店には《江戸蕎麦》と《津軽蕎麦》という品があった。 その後、店主は亡くなられたが、生まれが日本橋人形町だったので、その思いを《江戸蕎麦》という…