第375話「蕎麦の花咲くころ」

崇高な文人たちが詩情豊かな作品を遺してくれたお蔭で、関係する所が後世の人たちの「憧憬の地」あるいは「聖地」のようになることがある。 たとえば、唐の詩人白居易(772~846)が「村夜」という詩で詠った渭村下邽(現:中国陝…

第374話 これが食文化の構造

 7月の下旬ごろ、N県の蕎麦製粉業の団体でお話させていただく機会があった。前に、他の県の蕎麦生産者の方や、蕎麦屋さんの集まりなどでお話させていただくときもそうだったが、私がプロの皆さんに話すことは、だいたい決まっている。…

第371話 箸は嘴から始まった

☆老舗の味 第Ⅱ期江戸ソバリエ・ルシック認定講座も無事終了した8月○日、「江戸ソバリエ・ルシック寺方蕎麦研究会」の懇親会が、新しく加入された新メンバーを迎えて開かれた。 会場は、上野公園内にある「韻松亭」だった。これまで…

第369話 想い出のサンフランシスコ

久し振りに夕食を自宅で夕食を食べる日があった。たまたま点けたテレビの画面を眺めていると、見覚えのある光景が映っている。暫く見ていたら、やはりそうだった。サンフランシスコの街だった。 ゴールデンゲート・ブリッジが映り、BG…

第368話 蕎麦は世界をつなぐ

~ 深大寺夏そばの集い ~ 7月16日、今年も江戸ソバリエ石臼の会の人たちによって、そば守観音様とご本尊様への「献そば」が行われた。 その後、客殿で「夏そばの集い」がある。夏そばの産地を応援しようということで始まり、今年…