第191話 「味付けこそ生活文化の出発点」
食の思想家たち十四、永山久夫先生 ☆縄文人 貝塚は日本最古の「おしながき」! と大森貝塚を見たときに思ったことがある。そこには鹿、猪の骨や、赤貝、浅蜊、蛤、蛽、潮吹、猿頬、灰貝、津免多貝などの貝殻が残っており、縄文人…
食の思想家たち十四、永山久夫先生 ☆縄文人 貝塚は日本最古の「おしながき」! と大森貝塚を見たときに思ったことがある。そこには鹿、猪の骨や、赤貝、浅蜊、蛤、蛽、潮吹、猿頬、灰貝、津免多貝などの貝殻が残っており、縄文人…
《 蕎麦膳 》十一 「農産物に四季感がなくなった」といわれてから、久しい。それは農業の大量生産と流通システムの進展と、人々の暮らしのコンビニ化、ファストフード化がドッキングし、時間の短縮ひいては四季感が潰されてきたため…
食の思想家たち 十三、和辻哲郎 《 蕎麦膳 》十 ☆食べ物とお酒の相性 あるアメリカ人と蕎麦屋に行ったとき、彼はお酒のリストを見ながら、私に頼んだ。「蕎麦に合う酒を選んでくれ」と。 またあるとき、酒好きの日本人と…
☆深大寺蕎麦の学校 3月のある日、深大寺の本堂で「深大寺 蕎麦の学校」の卒業式が行われた。 先ずは、お寺らしく「般若心経」が唱えられた。お経というのは、耳にしても、口にしても心が落ち着くものだ。 それから校長の祝…
☆日本語 「生蕎麦」は何と読むのか? と、時々尋ねられることがある。つまり「きそば」か、「なまそば」かというわけだ。答は、お酒の「生一本」と同じ「き」、「きそば」である。 要するに、江戸時代は〝音〟が主の、《読む>書…
1.料理再現 『最後の晩餐』(1498年完成)はレオナルド・ダ・ヴィンチの大作だ。ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院内にある食堂の壁画(420cm×910 cm)であるが、とかく話題にされている。 【…
最近「つけ蕎麦」という文字や看板を目にするので、モノは試しと入ってみた。一言でいえば、ラーメンの汁の中に蕎麦を入れたようなものである。たぶん大勝軒が始めた「つけ麺」の「麺」が転じて「蕎麦」になったのだろう。 確かに…
食の思想家たち 十二、追悼 石川文康先生 平成25年2月10日、江戸ソバリエ・ルシック講師の石川文康先生が永眠された。まだ66歳、実に早すぎた。 まことに残念であるが、仲間のHさんやKさんと一緒に最後のお別れ…
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 ― 俵 万智 ― こんな衝撃的な短歌がはやったことがあった。 記念日も自他いろいろあるだろうが、次のような話も大事な記念日のひとつである。 ☆2月4…
食の思想家たち 十一、喜多川守貞 『守貞謾稿』という江戸時代の本がある。江戸研究家の必読書のひとつだ。作者の喜多川守貞は本姓石原氏、1810年 (文化7年)に浪華で生まれた。それが1840年(天保11年)に江戸へ移って…