フードボイス記事ニュース

第190話 江戸蕎麦料理 ― 春の章

《 蕎麦膳 》十一  「農産物に四季感がなくなった」といわれてから、久しい。それは農業の大量生産と流通システムの進展と、人々の暮らしのコンビニ化、ファストフード化がドッキングし、時間の短縮ひいては四季感が潰されてきたため…

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第188話 地域蕎麦学

 ☆深大寺蕎麦の学校  3月のある日、深大寺の本堂で「深大寺 蕎麦の学校」の卒業式が行われた。  先ずは、お寺らしく「般若心経」が唱えられた。お経というのは、耳にしても、口にしても心が落ち着くものだ。  それから校長の祝…

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第187話 地 元 力

☆日本語  「生蕎麦」は何と読むのか? と、時々尋ねられることがある。つまり「きそば」か、「なまそば」かというわけだ。答は、お酒の「生一本」と同じ「き」、「きそば」である。  要するに、江戸時代は〝音〟が主の、《読む>書…

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第186話 名 画 再 現

 1.料理再現  『最後の晩餐』(1498年完成)はレオナルド・ダ・ヴィンチの大作だ。ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院内にある食堂の壁画(420cm×910 cm)であるが、とかく話題にされている。  【…

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第185話 無国籍な蕎麦

  最近「つけ蕎麦」という文字や看板を目にするので、モノは試しと入ってみた。一言でいえば、ラーメンの汁の中に蕎麦を入れたようなものである。たぶん大勝軒が始めた「つけ麺」の「麺」が転じて「蕎麦」になったのだろう。  確かに…

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第184話 「ミズカラニヨル」

食の思想家たち 十二、追悼 石川文康先生      平成25年2月10日、江戸ソバリエ・ルシック講師の石川文康先生が永眠された。まだ66歳、実に早すぎた。  まことに残念であるが、仲間のHさんやKさんと一緒に最後のお別れ…

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第183話 記念日

   「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 ― 俵 万智 ―  こんな衝撃的な短歌がはやったことがあった。  記念日も自他いろいろあるだろうが、次のような話も大事な記念日のひとつである。   ☆2月4…

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第182話「農ハ根ナリ」

食の思想家たち 十一、喜多川守貞  『守貞謾稿』という江戸時代の本がある。江戸研究家の必読書のひとつだ。作者の喜多川守貞は本姓石原氏、1810年 (文化7年)に浪華で生まれた。それが1840年(天保11年)に江戸へ移って…