フードボイス記事ニュース

第224話 橋または箸の思想

食の思想家たち二十二、僭越ながらほしひかる    昨今、国境辺りが騒がしい。  そもそもが、境とか、際とかは昔から、疑惑の目で見れば難しい問題を含んでいる。「際どい」という言葉はこんなところから生まれたのではないだろうか…

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第223話 巡る十二支

 正月だから、それらしい話をしよう♪ ☆東京駅と武雄温泉  東京駅丸の内の北口と南口ホールに立って高い天井を見上げると、建物が八角ドームになっていることが分かる。そして拡がったところに丑・寅・辰・巳・未・申・戌・亥の八つ…

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第221話「リストランテの夜 2」

   あるとくべつな夜に、あるとくべつな女性と、青山のとある高級なイタリア料理店に行って、夕食をともにした。    この意味あり気な書き出しは村上春樹さんの「リストランテの夜」というエッセイである。  客は自分たちと若い…

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第220話 絵の声を聴く

『江戸名所図会』―「深大寺蕎麦」   ―――「オーイッ」と呼わって船頭さんは大きな口をあいた。晩成先生は莞爾とした。「今行くよーッ」と思わず返辞をしようとした。   絵を見ることが好きな私は、ときどき絵画に関する読物に目…

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第219話「品性を建つるにあり」

食の思想家たち二十、新渡戸稲造   東日本大震災の被災者の方々と接していると、近親者、自宅、あるいは故郷を失うということは深い悲しみとともに心を虚にしてしまうものだということを痛感する。しかしながら、われわれはこうした喪…

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第217話 会津蕎麦口上

お国そば物語⑱    「全国ご当地そば祭りinすぎと」で会津の長谷川徹さんが「会津蕎麦口上」をご披露された。徹さんは父親の吉勝さんから教わったという。  蕎麦口上というものがいつから始められたかは知らないが、代々の伝承と…