第196話 江戸蕎麦めぐり⑦
大むら・大村庵の祖 半日もかけて探していた物が、諦めかけたころにやっと出てきた。どうせ出てくるのなら、初めに見つかってもよさそうなのに、なぜか最後。安易なテレビドラマのようだが、本当のことだ。 千代田区の図書館で…
大むら・大村庵の祖 半日もかけて探していた物が、諦めかけたころにやっと出てきた。どうせ出てくるのなら、初めに見つかってもよさそうなのに、なぜか最後。安易なテレビドラマのようだが、本当のことだ。 千代田区の図書館で…
スカイツリーと富士山が一望できる鎌ヶ谷市役所の屋上が人気だという。それが現代日本の象徴的景観であるからだろう。 そういえば、昔の江戸っ子も誇りにしている景色があったらしい。日本橋から望む江戸城と、駿河の富士である…
食の思想家たち十六、石田梅岩 過日、テレビを観ていたら、あるタレントが「この辺りは昔からうどん文化圏だ」というようなことを言っておられた。 おっしゃりたいことは「ここはうどん圏であって蕎麦圏ではない」ということ…
☆香で食べる 知人の小山ゆうなさんが演出する舞台『群盗』を見にいった。ドイツ生まれの小山さんだ、ドイツ文学には馴染みがあるのだろう。 開幕までの間、もらったパンフレットを捲っていると、「香り」という文字に目が止ま…
食の思想家たち十五、谷崎潤一郎 美味しさを理屈で説明するとき、たいてい四重の円が描いてあって真ん中から(1)基本味、(2)風味、(3)食味、(4)環境としてあることが多い。 これを「美味しさの構造」というが、(1…
食の思想家たち十四、永山久夫先生 ☆縄文人 貝塚は日本最古の「おしながき」! と大森貝塚を見たときに思ったことがある。そこには鹿、猪の骨や、赤貝、浅蜊、蛤、蛽、潮吹、猿頬、灰貝、津免多貝などの貝殻が残っており、縄文人…
《 蕎麦膳 》十一 「農産物に四季感がなくなった」といわれてから、久しい。それは農業の大量生産と流通システムの進展と、人々の暮らしのコンビニ化、ファストフード化がドッキングし、時間の短縮ひいては四季感が潰されてきたため…
食の思想家たち 十三、和辻哲郎 《 蕎麦膳 》十 ☆食べ物とお酒の相性 あるアメリカ人と蕎麦屋に行ったとき、彼はお酒のリストを見ながら、私に頼んだ。「蕎麦に合う酒を選んでくれ」と。 またあるとき、酒好きの日本人と…