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第184話 「ミズカラニヨル」

食の思想家たち 十二、追悼 石川文康先生      平成25年2月10日、江戸ソバリエ・ルシック講師の石川文康先生が永眠された。まだ66歳、実に早すぎた。  まことに残念であるが、仲間のHさんやKさんと一緒に最後のお別れ…

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第183話 記念日

   「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 ― 俵 万智 ―  こんな衝撃的な短歌がはやったことがあった。  記念日も自他いろいろあるだろうが、次のような話も大事な記念日のひとつである。   ☆2月4…

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第182話「農ハ根ナリ」

食の思想家たち 十一、喜多川守貞  『守貞謾稿』という江戸時代の本がある。江戸研究家の必読書のひとつだ。作者の喜多川守貞は本姓石原氏、1810年 (文化7年)に浪華で生まれた。それが1840年(天保11年)に江戸へ移って…

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第181話 白くて艶やかでプルンとして

   尾崎一雄の小説『かまぼこ娘』に「(かまぼこは)白くってぷくっとしている」という台詞が出てくる。小田原出身である尾崎だから書きたかったのだろうか、たしかにかまぼこはそうだ。白くて艶やかでプルンとした歯ざわり、なのにや…

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第179話 1月12日 爼板開き

季蕎麦めぐり(十三)    毎年1月12日、上野の報恩寺で「鯉魚料理規式」、別名「爼板開き」が行われる。   元々、このお寺は性信坊という親鸞の直弟子が下総国横曾根(水海道)に開いたものだが、それが1602年 ― 江戸開…

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第178話 「太陽は燃えている」

蕎麦、文学、音楽-2  両国の「ほそ川」で芸術的な蕎麦を啜っていたところ、いきなり映画「ゴッドファーザー」のテーマ音楽が部屋に流れた。私をはじめお客さんたちはみんな、驚いてそちらの方を見た。すると、一人の男性客が携帯用の…

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第177話「美しい日本の私」

食の思想家たち 十、由紀さおり    「ルン・ルン・ルル・ル~♪ ルン・ルン・ルル・ル~♪」  由紀さおりさんのすき透るようなスキャットがテレビから流れる。  平成24年12月31日、大晦日恒例のNHK紅白歌合戦の番組だ…