第723話 九十九里の入梅鰯

  小林照男さんはじめ千葉ソバリエの皆さんが《鰯蕎麦》を追究されている。   だから千葉の蕎麦と鰯についてもよく研究されていて、小林さんが九十九里のある古老に尋ねてみると、辺りでも昔は荒地で蕎麦を栽培していたという。  …

第722話 選 挙

  先の河井元法相夫妻の買収事件では「広島県民の恥」と多くの県民自身が言っていたぐあいだから、その補選は日本中の人が多少の関心をもっていた。   だが、その結果は、投票率は34%、前回の45%を11%も下まわる低い投票と…

第721話 謎の武蔵国司の乱?

  前回は白鳳時代の大和の景色を観ましたが、今回は武蔵の景色を観てみましょう。   武蔵国は、前代の牟邪志国、胸刺国、知々夫国の領域が統一され、7、8世紀には朝鮮半島からの渡来人を移住させて開発にあたらせました。高麗、新…

第719話 栃の木やさん

 栃の木やさんが、令和3年6月で休店された。蕎麦店としては3年経過したときだった。理由はコロナ禍によって営業が難しくなったうえに家賃負担が厳しかったためである。昨年から聞いていたが、コロナ禍では皆さんに「来てください」と…

第718話 白鳳仏、千年の目覚め

 近代の深大寺は、「白鳳仏の深大寺」として知られていますが、明治までは文字どおり「深沙大王の寺」として信仰を集めていました。その転換のきっかけをつくったのがある若い考古学者でした。   明治42年(1909年)、東京大学…

第717話 青春の白鳳仏

~ 吉永小百合と深大寺白鳳仏 ~  土門拳(1909~1990)という写真家の話です。彼は寺院や仏像、古陶など一貫して日本の美を撮り続けた写真家です。日本人が造った物に深い愛情と憧憬を抱き、古いものから新しいものを掬い上…

第716話 二重の異邦人

           ~ 亀井勝一郎の深大寺白鳳仏 ~  亀井勝一郎(1907~1966)という文芸評論家の話です。  代表作の『大和古寺風物詩』は、亀井が36歳(昭和18年)のときに上梓した昭和12年から17年までの巡…