第494話 道元の桑の実

~ 寺方紀行-永平寺 ~ 久しぶりの永平寺だった。緑鮮やかな樹々、苔生した石、清閑さにつつまれた聖域・・・、さすがは天下の永平寺だ。 先ずは、長い板の廊下を渡った一室で法話を聴く。 「精進料理って何ですか?」 話は、こん…

第493話 真味淡

北陸に福井という所がある。東京からの交通手段はあまりよくない。新幹線が通っていないということもその一つだが、そこがまたいいところでもある。そんな福井に私は、なぜか数度訪れている。そのせいか、以前『日本そば新聞』に『韃靼漂…

第492話 =北京=ソウル=東京=

北京紀行-本編 完  中国やアメリカなどに行ったりすると、具体例は割愛するが、彼の国の大きさや、アジアと欧米の相違を痛感したりすることがあるのは私だけではないと思う。 そんな感じを何とか整理してみたいという気持から、小説…

第491話 狐のたわこと

北京紀行-本編4 「若い学生さんたちは、蕎麦だけでは少ないでしょう!」 メンバーの北川さんの提案で、北京では《狸蕎麦》+《蕎麦いなり》を振舞うことにした。 「おいなりさん」、つまり《薄揚》(=薄切りにした豆腐を油で揚げた…

第490話 《狸蕎麦》新伝説

北京紀行-本編3 「かけか、もりか」 「狐か、狸か」 何事かと思われるだろうが、健康的な蕎麦界の話である。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

第489話 江戸蕎麦が日本の蕎麦です

北京紀行-本編2 当然だが、海外で蕎麦振舞をする場合、現地でどんな蕎麦を供しようか、― 冷たい《ざる蕎麦》か、温かい《かけ蕎麦》か ― と事前に検討する。ここまではいい。 そんなとき、必ず「《ぶっかけ》にしようか」という…