第180話 一月二十日 鈴木家 日待の料理
《 蕎麦膳 》九 武蔵国多摩郡柴崎村は現在の立川市の一部、江戸ソバリエ・ルシック講師のT先生が勤務されている地区であるが、話は徳川12代将軍家慶の御世にさかのぼる。 天保11年(1840年)1月5日のことだった。風…
《 蕎麦膳 》九 武蔵国多摩郡柴崎村は現在の立川市の一部、江戸ソバリエ・ルシック講師のT先生が勤務されている地区であるが、話は徳川12代将軍家慶の御世にさかのぼる。 天保11年(1840年)1月5日のことだった。風…
季蕎麦めぐり(十三) 毎年1月12日、上野の報恩寺で「鯉魚料理規式」、別名「爼板開き」が行われる。 元々、このお寺は性信坊という親鸞の直弟子が下総国横曾根(水海道)に開いたものだが、それが1602年 ― 江戸開…
蕎麦、文学、音楽-2 両国の「ほそ川」で芸術的な蕎麦を啜っていたところ、いきなり映画「ゴッドファーザー」のテーマ音楽が部屋に流れた。私をはじめお客さんたちはみんな、驚いてそちらの方を見た。すると、一人の男性客が携帯用の…
食の思想家たち 十、由紀さおり 「ルン・ルン・ルル・ル~♪ ルン・ルン・ルル・ル~♪」 由紀さおりさんのすき透るようなスキャットがテレビから流れる。 平成24年12月31日、大晦日恒例のNHK紅白歌合戦の番組だ…
「懐かしのローソン東富士ゲストハウス時代(1994~2002)」(その9) <その他のことども>(その2) 「ゲストハウス・スタッフとの交流」 ローソン東富士ゲストハウスは、私が全体を統括する館長の立場にあったが、実務的…
《 蕎麦膳 》八 ☆江戸蕎麦料理研究会 「女性客は手ごわい」。これは神楽坂『東白庵 かりべ』の店主の言葉である。 説明を加えれば、女性客は、日本酒、おつまみ、料理、蕎麦はもちろん、蕎麦湯、デサートまですべて美味…
食の思想家たち 九、山田詠美 山田詠美氏の「間食」という小説だった。本を手に取ってパラパラと捲ったとき、〈蕎麦〉という字が目に入ったから、読んでみた。しかし残念ながら、山田詠美氏と蕎麦は似合わなかった。 次は同じ…
蕎麦、文学、音楽-1 ― 彼女は飯田橋で右に折れ、お堀ばたに出て、それから神保町の交差点を越えてお茶の水の坂を上り、そのまま本郷に抜けた。そして都電の線路に沿って駒込まで歩いた。ちょっとした道のりだ。駒込に着いたと…