フードボイス記事ニュース

第181話 白くて艶やかでプルンとして

   尾崎一雄の小説『かまぼこ娘』に「(かまぼこは)白くってぷくっとしている」という台詞が出てくる。小田原出身である尾崎だから書きたかったのだろうか、たしかにかまぼこはそうだ。白くて艶やかでプルンとした歯ざわり、なのにや…

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第179話 1月12日 爼板開き

季蕎麦めぐり(十三)    毎年1月12日、上野の報恩寺で「鯉魚料理規式」、別名「爼板開き」が行われる。   元々、このお寺は性信坊という親鸞の直弟子が下総国横曾根(水海道)に開いたものだが、それが1602年 ― 江戸開…

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第178話 「太陽は燃えている」

蕎麦、文学、音楽-2  両国の「ほそ川」で芸術的な蕎麦を啜っていたところ、いきなり映画「ゴッドファーザー」のテーマ音楽が部屋に流れた。私をはじめお客さんたちはみんな、驚いてそちらの方を見た。すると、一人の男性客が携帯用の…

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第177話「美しい日本の私」

食の思想家たち 十、由紀さおり    「ルン・ルン・ルル・ル~♪ ルン・ルン・ルル・ル~♪」  由紀さおりさんのすき透るようなスキャットがテレビから流れる。  平成24年12月31日、大晦日恒例のNHK紅白歌合戦の番組だ…

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第176話 江戸蕎麦料理 ― 冬の章

《 蕎麦膳 》八   ☆江戸蕎麦料理研究会   「女性客は手ごわい」。これは神楽坂『東白庵 かりべ』の店主の言葉である。  説明を加えれば、女性客は、日本酒、おつまみ、料理、蕎麦はもちろん、蕎麦湯、デサートまですべて美味…