第662話 江戸の蕎麦屋

~ 『世界蕎麦文学全集』物語4 ~  今回は蕎麦関係の浮世絵を紹介したい。浮世絵が『世界蕎麦文学全集』に入るのかと疑問をおもちの方もいるだろうけれど、まあ聞いていただきたい。    日本の絵画というのは、古代の原始的なも…

第661話 「渋さ」について

~ 『世界蕎麦文学全集』物語3 ~     前の659話で気になることがある。それは粋の舞台は「土間で・・・」という点である。江戸では皆、「土間で、粋に啜っていたのか?」という疑問が生じてくる。     そうだとすれば、…

第660話 「粋な人」について

~ 『世界蕎麦文学全集』物語2 ~   銀座の「小松庵」でソバリエのMSさんと食事をした。     MSさんと私の性格はおそらく正反対だと思う。なのになぜか気持が通じ合うところがある。と思っているのは私の方だけかもしれな…

第657話 ド ラ マ

☆言葉のマジック    日本の政治家の言葉というのはそのまま信用してはならないということは決まり切っている。たとえば「善処する」「これから検討する」というのは間接的な断わり文句である。本気ならその場で回答できる力はあるは…

第656話 プリンスの罪

 このコーナーの拙文に、いつも感想を頂いているSさんから「今回(655話)はほしさんの怒りが感じられなくて、物足りないですね。怒ったり、悲しんだり・・・を文章にしてください」というメールを頂戴した。   本来の蕎麦談義よ…

第655話 大 塚 乱 歩

~ 願うものではなく つくるもの ~   「コロコロ、コロコロ」と世間が騒ぎ始めたころは桜が開花するころだった。    それから路地のあちこちに躑躅や薔薇が咲いて、紫陽花が梅雨に濡れ、そして庭の朝顔が朝日とともに開くころ…